02/03シーズン チャンピオンズリーグ 準決勝の感想
※これは2003年に書いた記事です。
先週行われたチャンピオンズリーグ準決勝第二戦について、感想などを書こうかなと思います。
インテル対ACミラン
まずはインテル対ACミラン。同じミラノのチーム同士ということで、いわゆるダービーマッチです。
第一戦を0-0で引き分け、迎えた第二戦は予想通り、白熱した面白い試合となりました。
前半はミランがピルロ、セードルフ、ルイ・コスタなどの安定したボール回しで、試合を有利に展開。
ただ、サイドアタッカーがいないため、攻撃が中央に偏ってしまって、インテルの守備陣に跳ね返されていました。
そんな中、前半終了間際、セードルフからのスルーパスをペナルティエリア内で受けたシェフチェンコがコルドバに引っ掛けられながらも素晴らしいゴール!
第1戦での消極的なプレーを批判されていたシェフチェンコですが、それを打ち消す見事なゴールでした。
これでアウェー扱いのミランは圧倒的に有利になりました。
後半は前半とは全く違う試合展開に。
2点が必要になったインテルは、セルジオ・コンセイソンを中心に鋭いサイド攻撃の連続。
一方ミランはマルディーニ、ネスタを中心に守り、このまま終わるのかと思いましたが、インテルのナイジェリア人FW(名前分からず)の反転してマルディーニを振り切ってのゴール!
彼の加速力はホント凄かった。(その後のパフォーマンスも凄かったですが。)
しかしその後のインテルの猛攻も実らず、結局1-1で終了。
アウェーゴール2倍ルールでミランが決勝進出となりました。
この試合はホント見ていて面白かったです。
華麗なプレーは少なかったけど、どちらも勝利への執念が凄まじく伝わってきました。
特にミランのガットゥーソとインテルのマテラッツィのプレーは激しく、泥臭く、汚くもあり、凄かったです。
印象的なシーンだったのは、シェフチェンコがペナ近くでインテルDFと競り合ってもみ合いになっている時、ガットゥーソが凄まじい勢いで突っ込んで来てシェバを助け、さらにそこにマテラッツィも来てボールは全く見ずにシェバを吹っ飛ばした場面。
結局マテラッツィのファウルとなりましたが、違うスポーツを見てるかのように衝撃的でした。
彼らのプレーは華麗ではありませんが、こういうビッグゲームには必要な選手達だと思います。
味方にとっては頼もしく、敵にとってはホント嫌な選手達でしょう。
とにかくインテル対ミランは、準決勝にふさわしい素晴らしい試合でした。
ユベントス対レアル・マドリッド。
次にユベントス対レアル・マドリッド。
こちらはハイライトを見ただけなので、試合展開は省略しますが、ユーべは凄かったです。
彼らは勝ち方を知っています。
逆にレアルは豪華な攻撃陣とは違い、守備の薄さが露呈した格好になりました。
リーグ戦でも見られるのですが、レアルはスピードのあるカウンター攻撃にめっぽう弱い。
それでも勝てるのはボールを圧倒的に支配して、豪華な攻撃陣でたくさん点が取れるからです。
しかしユーベは守備が堅く、速攻が上手いチームです。
最も相性が悪かったと言えるかもしれません。
ただ、イエロやサルガドに代わる足が速くて守備が上手い選手がいれば・・・という気はします。
それにしてもユーベ、特にデルピエロとネドヴェドは素晴らしかったです。
試合後の、累積で決勝に出られないネドヴェドの涙は切なくなりました。
決勝は初のイタリアのクラブ同士の対決となりました。
リーグ戦とは一味違う素晴らしい試合になりそうですね。楽しみです。
(ただ、個人的にはミラン対レアルの決勝が見たかった。どちらもパスを主体としたサッカーなので、きっと面白い試合になったと思います。)