イクメンに抗う

妻が旦那をイクメンにしたと思われるのが嫌。

ロンドン一人旅の記憶 チェルシーVSエバートンを観戦

前回の記事はこちら
stadiumap.hatenablog.jp

4月6日(土) 念願のプレミアリーグ観戦

朝7時すぎに起きる。
ベッドがブヨブヨのせいで疲れがとりにくい。
途中、何度も目が覚めてしまった。
8時半ごろ朝食を食べて、9時すぎにホテルを出発。
やっぱり朝は寒い。
土曜のせいか、いつもより人が少なく感じる。
プレミアリーグチェルシーの試合は午後なので、午前はカムデンマーケットに行ってみる。

カムデンマーケット

ハマースミス駅に行き、窓口でウィークエンドトラベルカードを買う。
これ一枚で今日と明日使えるらしい。
まずはカムデンタウン駅へ向かう。
ロンドンのアンダーグラウンドは便利だが、駅内が広くてけっこう歩かされることが多い。
これまでの疲労を蓄積した足は早くも痛くなっている。
今日はなるべく歩かないようにしよう。

レイスタースクエア駅でノーザン線に乗り換え、カムデンタウン駅に到着。
カムデン・マーケット駅を出て北上すると、カムデンマーケットが広がっている。
人も多く、店もいっぱい出てて、昨日行ったポートベローマーケットより楽しげな感じ。
とりあえず一通り見て回る。
古着屋が多いがあまり興味がないのでチラ見のみ。
中古CD屋に入り、発見したオアシスのプロモCDs「Wonderwall」5ポンドを買う。
次にニセモノ系のゲームシャツを売ってる露店で、姪への土産としてイングランド代表ユニ上下セットのキッズサイズ15ポンドを買った。

その後またふらつき、露店でチャイニーズフードのからあげとやきそばみたいなんを買い、そこで座って食べる。
味はまあまあ。
とゆーか、もう昼で日も照ってるのにめっぽう寒い。
ここ数日の経験から、今日はいつもより薄着にしたのだが完全な失敗。
風も強く吹いている。場所が北のせいか・・・。

店員の感じをみると、イギリス人は全体的にそっけなく、商売やる気あんのかという感じ。
噂に聞いていた人種差別的な部分もあるのだろうか。
一方、アジア系の人はすごく友好的で、よく話しかけてくる。
チャイニーズフード屋のアジア系のお姉さんは、「サヨナラ~」と言っていた。

再び探索を始め、露店でCDが売っていたのでチェックする。
するとブートが売っていて、オアシスとトラヴィスのブート各10ポンドを買った。
あとイギリス人がよくかけててカッコイイと思ってたグラサン(「the hindu times」のPVでリアムがかけてるような形のヤツ)が欲しくなり、安く売ってるトコでいろいろ試してみるが、フィットするのがなく断念。
この時ばかりは鼻の低い日本人顔を恨んだ。
そろそろイイ時間なのでスタンフォードブリッジに向かうことにする。

スタンフォードブリッジ

f:id:stadiumap:20171003172600j:plain
エンバンケント駅でディストリクト線に乗り換える。
この線はややこしくて迷いかけたが、チェルシーのユニを着た人がいたので安心して行くことができた。
フルハムブロードウェイ駅に着くと、ぞくぞくとチェルシーサポがスタジアムに向かっている。

入り口でプログラム3ポンドを買い、スタジアムに隣接しているチェルシーグッズ専門店のメガストアへ行く。
メガストアは二階建てで、一階も二階もすごい人でコミコミ。
若者や親子連れがユニやグッズを買い漁っている。
ホームで試合がある度に、みんなこんなに買うのだろうか・・・。
人を掻き分けながら見て周り、記念にユニ(あえてGKシャツ)41ポンドとマスコットのぬいぐるみ3ポンドを購入。
残りの持ちポンドは30ポンドくらいになってしまった。

2時ごろスタジアムに入ることにする。
軽く荷物チェックを受けたあと、細い通路に一人ずつ入り、チケットの半券を切ってもらう。
試合目のスタンドそしてひたすら階段を上がるとロビーのようなところへ出た。
TVで試合のビデオが流れてて、ドリンクとかも売っていて、多くの人がそこにたむろしている。
席に着こうとスタンドに出ると、係員の女の人がいてチケットを見せると座席に案内してくれた。
席はウエストスタンドの三階でほぼ中央。
席幅はけっこう狭い。

周りを見渡すと、まだ席は2割ほどしか埋まっていない。
もう試合開始30分前やのに。
選手がアップをしにグラウンドに出てくると拍手が巻き起こる。
ピッチは本当に近く、とても見やすい。
陸上用のトラックとかがないため、一階席の人は選手が目の前に現れる感じだろう。
四方のスタンドには屋根が完備されていて、雨が降っても大丈夫だ。
電光ボードも二つある。
スタジアムではナタリー・インブルーリアの曲が流れていて変な感じがする。

ここでさらに大きな拍手が起こる。
チェルシーの選手がアップに出てきたようだ。
さっき出てきたのはエバートンの選手らしい。
なにやら叫んでいる人もいる。
やはりホームチームへの声援はすごい。

しばらくすると選手紹介のアナウンスが始まる。
一番見たかった選手であるゾラは先発するようだ。
ゾラは元イタリア代表のFWで、プレースタイルは現イタリア代表のデルピエロに似ているが、デルピエロと決定的に違うのがそのキック力。
プレミアでのプレーはあまり見たことがなかったが、セリエA時代に強烈なロングシュートを決めているのを何度も見たことがある。
彼がこのプレミアリーグでどういうプレーをするのか非常に楽しみだ。
しかし、風が強く吹きつけて、晴れてるのにホント寒い。

試合前の黙祷気がつくとスタンドはほぼ満員となっていた。
ユニフォーム姿になった両チームの選手たちが出てくる。
開始前に、先日亡くなられたエリザベス女王のために黙祷が奉げられる。

チェルシーVSエバートン

そしてついに試合開始。
選手の体が大きいせいか、角度的なものかは分からないが、ピッチが狭く感じる。
両チームがDFラインを高くしているため非常にコンパクトで、スペースが少なくプレッシャーが早い。
しかし余裕がない状況の中でも慌ててボールを蹴りだすことはなく、正確に細かく繋いでいて、しかもパススピードがかなり速い。
これが本場のサッカーなのだろうか。

チェルシーのパスワークをコントロールしていたのはフランス代表でもあるセンターハーフのプティ。
ダイレクトパスを織り交ぜながら左右にボールを散らしていた。
守備の場面では激しいスライディングタックルで相手のチャンスを早めに潰していた。
また全体的にかなり組織的で、個人のアイディアによるファンタジー的な攻撃は少なく、同じパターンの攻撃が何度も繰り返されていた。

WCCF/02-03/LE/ジャンフランコ・ゾラ
そんな中、この日左サイドハーフに入ったゾラがアクセントをつけていた。
守備の際にDFライン近くまで下がらなくてはならないのは残念だったが、攻撃の際には最前線の選手よりは余裕を持ってボールを持つことができ、ドリブルにパスに確実に変化をつけていた。
試合は序盤からホームのチェルシーが圧倒的に押していて、ハッセルバインクループシュートとFKからのグラウンダーのシュートで早くも二得点を挙げた。
このハッセルバインクという選手は、今回初めてまともに見たのだが、見た目に似合わず非常に巧かった。
前半は2-0のまま終了。

ハーフタイムには観客はみんなロビーに集まり、TVで流れていた競馬の障害走のようなものを見ていた。
試合中もだが、とにかくみんな大きな声でよく叫ぶ。

後半、前半とは打って変わって一進一退の攻防が続く。
アウェーのエバートンはチャンスを何度も作るが、キーパーのファインセーブやミスによって点を決めることはできない。
チェルシーは後半途中に代わって右サイドハーフに入ったオランダ代表ゼンデンが、何度もサイドのスペースをドリブルで駆け上がり、カウンターを仕掛けていた。
そして試合は終了間際、ゾラがゴール前のこぼれ球を確実に押し込んで、3-0でチェルシーが完勝した。

試合中、観客は思い思いに歓声をあげ、ブーイングし、揃って歌を歌っていた。
自分の周りは一般席のようで、大人しい人が多かったが、他の席やゴール裏ではほとんど立ち上がって応援を送っていた。
また良いプレーや惜しいプレーには拍手をするというのが、決まりごとのように行われていた。
みんな本当によくサッカーを知っている。

試合終了と同時にみんな席を立つ。
慌ててスタジアムを出るが、すでに外はコミコミ。
馬に乗った警備の人がいたりした。
帰りの電車もコミコミの中、アールズコート駅で乗り換えハマースミス駅へ戻った。

今日はロンドン最後の夜なので、ちゃんとした物を食べようと思っていたが、持ちポンドがあまり無いので却下。
駅の近くのコンビニのような所で、晩飯にサンドイッチとタコスみたいなのとスプライトを、友達への土産用に安いお菓子をいくつか買った。
しかし今日は本当に寒かった。
これが本当のロンドンなのか・・・。
6時ごろホテルに戻った。
買ってきたサンドイッチらを食べつつ、TVのチャンネルを替えまくるが、プレミアシップのニュースは全然やらない。
今日もまだ早い時間やのに眠くなり、シャワーを浴びて9時半ごろ就寝。

続きはこちら
stadiumap.hatenablog.jp